1. 今日の相談
「お世話になったから、何か一言お礼を送りたいんです。気持ちはちゃんとあるんですよ。でも『ありがとうございました』だけやと素っ気ない気がして……かというて、長々書くのも大げさやし。結局、書き出しで止まってしもて、送りそびれることが多いんです」
これ、とてもよく聞く相談です。行事を手伝ってくれた人へ、差し入れをもらった相手へ、見学や実習でお世話になったところへ。伝えたい気持ちはある。でも、いざ文章にしようとすると「どこから書けばいいん?」「これで軽く見えへんかな」と手が止まる。
気持ちがあるのに言葉にならなくて、そのままになってしまう。この、もったいない止まり方をなんとかできへんかな、というのが今日の相談です。
2. 大丈夫です
ほー先輩:大丈夫やで。あなたはもう、いちばん大事な「ありがとうと思う気持ち」を持ってる。止まってるのは、それを文章の形にするところだけやろ。そこはAIに手伝ってもらったらええ。
そうなんです。お礼で本当に大事なのは中身、つまり「何が嬉しかったか」で、あなたはそれをもう持っています。感謝の気持ちは、もう十分にあるんです。残っているのは、それを送れる形に整えるところだけ。
今日やるのは、嬉しかったことを一つだけ言葉にして、整えるところをAIに任せる。それだけです。文章が得意でなくても、まったく問題ありません。
3. 今日使うAI・道具
今日使うのは1つだけです。
- ChatGPT(無料で始められます) … 「誰に」「何が嬉しかったか」を渡して、気持ちの伝わるお礼の文にしてもらいます。スマホでもPCでも使えます。
新しく覚える操作はありません。書いて、貼り付けるだけです。
4. 実際にやってみる
そのまま真似できる手順です。いきましょか。
ステップ1:嬉しかったことを、1つだけ具体的に書く
うまく書こうとしなくて大丈夫。「・行事の受付を手伝ってくれた」「・急やのに快く引き受けてくれた」くらいの走り書きで十分です。「ありがとう」の理由が1つ具体的にあると、それだけで文章がぐっと温かくなります。
ステップ2:ChatGPTに、このまま頼む
次の指示文を貼り付けて、ステップ1のメモを続けて貼ります。
次の内容で、お礼のメッセージを書いてください。 短く、あたたかく、でも大げさすぎない文章にしてください。 書いていないことは付け足さないでください。
【誰に】 (例:行事を手伝ってくれた地域のボランティアの方へ)
【嬉しかったこと】 (ここにステップ1のメモを貼る)
コツが1つ。相手の名前や団体名は、貼る前に「A様」「B会」に置き換えておきましょう。返ってきた文章の名前を最後に戻せば大丈夫。相手の情報をそのままAIに渡さないのは、大事なマナーです。
ステップ3:読んで、最後に自分の言葉を一行そえる
出てきた文を読んで、宛名と事実(日付や場所)だけ確認します。そして最後に、自分の言葉を一行だけ足す。「また当日お会いできるのを楽しみにしています」でも「本当に助かりました」でも。この一行があるだけで、コピペっぽさが消えて、あなたのお礼になります。
ほー先輩:AIに全部書かせて終い、やのうて、最後の一行だけ自分で足す。これがいちばん気持ちの伝わるやり方やで。
5. 完成例
実際にやってみると、こんなふうに変わります。(架空の相手・架空の内容です)
ビフォー(嬉しかったことの走り書き)
・A様が夏祭りの受付を手伝ってくれた
・急なお願いやったのに快く引き受けてくれた
・子どもたちにもやさしく声をかけてくれた
アフター(ChatGPTが整えてくれたお礼)
A様
先日は夏祭りの受付をお手伝いいただき、ありがとうございました。
急なお願いにもかかわらず快くお引き受けくださり、本当に助かりました。
子どもたちにもやさしくお声かけくださっていたと、
スタッフからも聞いております。おかげさまで、あたたかい一日になりました。
また、お会いできるのを楽しみにしております。
走り書き3行が、そのまま送れる形になりました。かかった時間は5分。悩む時間は、ほぼゼロです。
6. 使ってみた感想
いちばん良かったのは、「素っ気ないかな」「重すぎるかな」と加減で悩む時間が消えたことです。嬉しかったことを1つ渡すだけで、AIがちょうどいい温度に包んでくれます。感謝を大げさにもそっけなくもせず、ちょうどよく伝えられる。これが、このやり方のいちばんの効き目でした。
意外だったのは、最後に自分の一行を足すのが、思ったより楽しかったこと。全部を書こうとすると止まるのに、「一行だけ」やと、するっと言葉が出てきました。
一方で、日付や場所、相手の名前は、必ず自分の目で確認したほうが安心です。それから、名前や団体名を貼る前に置き換えるひと手間は、忘れずに。「気持ちを形にするのはAI、気持ちそのものと最後の一行は自分」。この分担が、ちょうどいいです。
7. 今日できたこと
今日できたことを、言葉にしておきますね。
- 送りそびれていたお礼を、5分で送れた。
- 「嬉しかったこと1つ→AIが包む→自分の一行をそえる」というお礼の型が身についた。
- 名前を置き換えてから貼る、というAIとの安全な付き合い方を1つ覚えた。
この型は、差し入れのお礼にも、見学や実習のお礼にも、そのまま使えます。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:ありがとうは、早さより「伝えたい気持ち」がぜんぶや。今日ちょっと遅くなってても、送れたらそれで上等やで。次のお礼も、嬉しかったこと1つからでええからな。また困ったら寄ってな。
やさしいAI仕事術