相談事例

一日の終わりの支援記録を5分で整える

子どもたちを見送ったあと、記録を書く力がもう残っていない。走り書きのメモはあるのに

5分 ChatGPTスマホやPCの音声入力 安心ホッとした

こんな人へ
放課後等デイサービスなど福祉の現場で、毎日の支援記録に時間がかかっている人

今日の相談

記録を書く力が残ってない

夕方の事業所で、支援記録を前に疲れて手が止まっている主人公

一日の終わりにはもう言葉が出てこない…

AIへお願い

走り書きのメモをAIに渡している相談者

走り書きのメモを名前を替えて渡すだけ

AIの返事

整った記録文が返ってきて少し驚く相談者

読みやすい記録の文にすっと変わる

ポイント

今日のポイント

できた!

今日の記録が書けた

記録を書き終えて安心して微笑む相談者

帰る前の30分が5分になった

また困ったらおいでと言うほー先輩

今日もお疲れさん。記録より、あなたの目がいちばんの宝や。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「子どもたちを見送って、掃除して、さあ記録……となる頃には、もう文章を考える力が残ってないんです。メモは取ってあるんですけど、それを記録の文章にするのに毎日30分以上かかってしまって」

福祉の現場で働く方から、本当によく聞く相談です。日中は子どもたちに全力。活動の様子は走り書きでメモしてある。でも支援記録は「あとで誰が読んでも分かる文章」にしないといけない。疲れた頭で「客観的に、ですます調で、分かりやすく」を組み立てるのは、正直しんどい——。

一日のいちばん疲れた時間に、いちばん頭を使う仕事が残っている。ここをなんとかしたい、というのが今日の相談です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:大丈夫やで。記録でいちばん値打ちがあるのは「今日その子をちゃんと見てた」ことで、それはもうメモに入ってる。文章に整えるところは、AIに任せてええねん。

そうなんです。あなたの仕事の核心は「見ること」で、それはもう終わっています。残っているのは、走り書きを読める文章に変換する作業だけ。そこはAIの得意分野です。

ただし、現場の記録には個人情報が関わります。今日はそこを守るひと手間も、セットで覚えて帰ってください。ひと手間といっても、名前を置き換えるだけです。

3. 今日使うAI・道具

今日使う道具は2つです。

  • ChatGPT(無料で始められます) … 走り書きのメモを、支援記録の文章に整えてもらいます。
  • スマホやPCの音声入力 … 手で打つ元気も残っていない日は、メモを見ながら話すだけで文字になります。なくても大丈夫です。

4. 実際にやってみる

順番にいきましょか。今日は「守るひと手間」が最初に入ります。

ステップ1:メモの名前を「Aさん」「Bさん」に置き換える

AIに貼る前に、子どもの名前をAさん・Bさんに置き換えます。職員の名前も同じように。実名や住所などの個人情報は、AIに渡さない。これが現場でAIを使うときの、いちばん大事なルールです。置き換えは自分の手で、貼る前にやります。

ステップ2:ChatGPTに、このまま頼む

次の指示文を貼り付けて、名前を置き換えたメモを続けて貼ります。

次のメモを、放課後等デイサービスの支援記録の文章に整えてください。 「活動の様子」「本人の様子」「支援した内容」の3つに分けて、ですます調で書いてください。 本人を否定するような表現は避け、事実を落ち着いた言葉で書いてください。 メモにない出来事は付け足さないでください。

(ここに、名前を置き換えたメモを貼り付ける)

「本人を否定する表現は避けて」と一言入れておくと、「〜できなかった」が「〜は次回の課題」というような、記録らしい落ち着いた言葉に整います。

ステップ3:事実を確認して、名前を戻す

返ってきた文章を読んで、出来事が実際と合っているかを確認します。ここは今日その子を見ていたあなたにしかできない仕事です。最後に、記録システムや用紙に書き写すときにAさんを実名に戻して完成です。

ほー先輩:AIは言葉を整えるのは上手やけど、今日のその子の様子は知らん。「合ってるか」を見るあなたの目が、記録の品質そのものやで。

5. 完成例

実際にやってみると、こんなふうに変わります。(架空の事業所・架空の子どもの例です)

ビフォー(走り書きのメモ・名前を置き換えたあと)

Aさん 宿題いやがる→10分休憩してからならOKやった
おやつのあと Bさんとブロック 途中とりあい
声かけで交代できた えらかった
帰りの会 手あげて発表できた

アフター(ChatGPTが整えた記録)

【活動の様子】
宿題の時間は取り組みたがらない様子が見られましたが、10分の休憩を挟む
ことで取り組むことができました。おやつの後はBさんとブロック遊びをして
過ごしました。

【本人の様子】
ブロック遊びの途中で取り合いになる場面がありましたが、職員の声かけで
交代して遊ぶことができました。帰りの会では自分から手を挙げて発表する
姿が見られました。

【支援した内容】
宿題の前に休憩を提案し、本人のペースで取り組めるようにしました。
ブロックの取り合いの場面では、順番に使うよう声かけを行いました。

走り書きが、そのまま提出できる記録になりました。あなたがやったのは、名前の置き換えと、事実の確認だけです。

6. 使ってみた感想

いちばんありがたかったのは、疲れた頭で「記録らしい言い回し」をひねり出さなくてよくなったことです。「〜する姿が見られました」のような表現は、AIのほうがすらすら出てきます。

良かった点はもう1つ。「否定表現を避けて」と頼んでおくと、読み返したときに、その子の一日が温かく残る記録になることです。保護者や他の職員が読んだときの印象も変わります。

一方で、名前の置き換えは面倒でも必ず。それから、AIがメモを少し「いい話」に膨らませていないかの確認は、毎回自分の目で。「言葉はAI、事実と子どもを守るのは自分」です。

7. 今日できたこと

今日できたことを、言葉にしておきますね。

  • 帰る前の30分かかっていた支援記録が、5分で形になった。
  • 「名前を置き換えてから貼る」という、個人情報を守る型を覚えた。
  • 「活動の様子・本人の様子・支援した内容」に分ける頼み方が身についた。

明日からは、日中のメモが少し楽しみになるかもしれません。メモが良いほど、記録は速く仕上がります。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:一日よう働いたな。記録の文章まで頑張らんでええねん。今日その子を見てたんは、AIやなくてあなたや。それがいちばんの仕事や。早う帰って、ゆっくり休みや。