相談事例

シフト表のたたき台をAIに作ってもらう

毎月のシフトの初稿づくりに半日。休み希望とにらめっこする時間が憂鬱で仕方ない

15分 ChatGPT ホッとしたできた

こんな人へ
介護・保育・店舗などの現場リーダーで、毎月のシフト作成を任されている人

今日の相談

シフトの初稿が重い

休み希望のメモを前に、シフト表の初稿づくりに悩んでいる主人公

休み希望とにらめっこ毎月この半日が憂鬱…

AIへお願い

シフトの条件を箇条書きにしてAIに渡している相談者

条件を箇条書きにしてたたき台をお願い

AIの返事

シフトのたたき台が表になって返ってきて少し驚く相談者

穴のない初稿がぱっと並ぶ

ポイント

今日のポイント

できた!

初稿ができた

シフトの初稿ができて安心して微笑む相談者

ゼロから組んでた半日が調整だけになった

また困ったらおいでと言うほー先輩

来月は条件を使い回せるから、もっと早いで。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「毎月のシフト表づくりが、私の仕事の中でいちばん重いんです。みんなの休み希望を集めて、人数の足りない日がないように、同じ人に負担が偏らないように……気づいたら半日つぶれてます。しかも組み上がったあとに『この日、人足りてない!』が見つかったりして」

現場リーダーの方から、本当によく聞く相談です。シフトづくりの難しさは、パズルの難しさです。休み希望・必要人数・開店から閉店までの帯・連勤の上限——条件が多いほど、頭の中だけで組むのはしんどくなる。そして疲れた頭で組んだ表ほど、穴が出ます。

この「ゼロから組む半日」をなんとかしたい、というのが今日の相談です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:大丈夫やで。シフトづくりの仕事は、ほんまは2つに分かれてるねん。「条件を整理する」ことと「パズルを組む」こと。しんどいのはパズルのほうやろ? そこはAIの得意技や。

そうなんです。条件を知っているのはあなただけ。でも、条件を満たすように組み合わせる作業は、AIのほうが速くて、抜けがありません。

今日やるのは、条件を箇条書きにして、たたき台(初稿)をAIに組んでもらうこと。完成品ではなく、あくまでたたき台。最後の調整——「この2人は同じ日に入れたほうが安心」みたいな、人にしか分からない機微——は、いつも通りあなたの仕事です。

3. 今日使うAI・道具

今日使うのは1つだけです。

  • ChatGPT(無料で始められます) … 条件を渡して、シフトのたたき台を表の形で組んでもらいます。

できあがったたたき台は、いつものExcelやシフト表の様式に貼り替えて使います。

4. 実際にやってみる

順番にいきましょか。今日も最初は「守るひと手間」からです。

ステップ1:スタッフの名前を記号に置き換える

シフトは名前だらけの表です。AIに渡す前に、スタッフ名をA・B・C…に置き換えた対応メモを手元に作ります(Aさん=実際は誰、というメモは自分の手元だけに)。勤務条件はそのまま書いてOK。名前さえ伏せれば、個人の特定にはつながりません。

ステップ2:条件を箇条書きにする

例えばこんな形です。

・期間:7/7(月)〜7/13(日)
・スタッフ:A、B、C、D、E の5人
・毎日必要な人数:早番2人・遅番2人
・休み希望:Aは7/9休み。Cは7/12午前まで
・Dは早番のみ可。Eは週3日まで
・連勤は最大5日まで

ステップ3:ChatGPTに、このまま頼む

次の条件で、1週間のシフト表のたたき台を作ってください。 表の形(縦にスタッフ・横に日付)で、早番/遅番/休みが一目で分かるようにしてください。 すべての条件を守ってください。守れない条件がある場合は、どこが無理だったかを正直に教えてください。

(ここに、ステップ2の条件を貼り付ける)

今日いちばんのコツは**「守れない条件があれば正直に教えて」**の一文です。人数が足りない週は、どう組んでも無理が出ます。AIに黙って辻褄を合わせさせるのではなく、「この日は人が足りません」と言わせる。そこが分かるだけでも、応援を頼む判断が早くなります。

ステップ4:たたき台を検品して、名前を戻す

返ってきた表を必ず自分の目で検品します。見るのは3点——①必要人数が毎日そろっているか ②休み希望が守られているか ③特定の人に負担が偏っていないか。パズルの正しさの最終責任は、表を配る人にあります。OKなら記号を実名に戻して、いつもの様式に貼り替えて完成です。

ほー先輩:AIのたたき台は「文句を言うための土台」やと思ったらええ。ゼロから組むのと、直すだけなのとでは、しんどさが全然ちゃうからな。

5. 完成例

実際にやってみると、こんなたたき台が返ってきます。(架空のスタッフ・架空の条件です)

        7/7(月) 7/8(火) 7/9(水) 7/10(木) 7/11(金) 7/12(土) 7/13(日)
A       早番    遅番    休み    早番     遅番     早番     休み
B       遅番    早番    早番    休み     早番     遅番     遅番
C       早番    休み    遅番    遅番     早番     休み     早番
D       休み    早番    早番    早番     休み     早番     早番
E       遅番    遅番    休み    遅番     遅番     休み     休み

※すべての日で早番2人・遅番2人を確保しています。
※Aさんの7/9休み、Cさんの7/12休みを反映しています。
※Eさんは週3日以内に収めるため、7/9・7/12・7/13を休みにしています。

条件の反映理由まで書いてくれるので、検品も速い。ここから「BとCの土日を入れ替えよう」のような人間の調整をして、完成です。初稿ゼロからの半日が、15分の検品と調整になりました。

6. 使ってみた感想

いちばん効いたのは、「穴のチェック」を組みながら同時にやらなくてよくなったことです。頭の中だけで組んでいた頃は、人数の確認だけで何往復もしていました。たたき台があると、検品に集中できます。

良かったのはもう1つ。「守れない条件は正直に」と頼んでおくと、人が足りない日が組む前に分かること。無理なシフトを配ってから謝るより、先に応援を頼めるほうがずっと健全です。

一方で、最終調整は必ず人の目で。スタッフ同士の相性、新人にベテランをつける配慮、その週だけの事情——AIはそこを知りません。「パズルはAI、気配りは自分」。この分担で、シフトづくりはただの作業から、チームを整える仕事に戻ります。

7. 今日できたこと

今日できたことを、言葉にしておきますね。

  • ゼロから半日かかっていたシフトの初稿が、15分のたたき台チェックになった。
  • 「名前を記号にして条件だけ渡す」という安全な頼み方を覚えた。
  • 「守れない条件は正直に言わせる」という、無理を早く見つけるコツが身についた。

条件の箇条書きは来月も使い回せます。2回目からは、もっと早くなります。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:シフトはただの表やない、みんなの生活や。せやからこそ、組む作業はAIに任せて、あなたは目配りに時間を使うたらええ。最後にあなたの目が入るから、ええ表になるんやで。今月もおつかれさん。