文章の相談事例

稟議書・社内申請の下書きを、目的と根拠から整える

備品購入やサービス利用の承認をお願いしたい。目的、必要な理由、費用、比較、実施後の確認を、決裁前の一枚に整理する方法

10分 ChatGPT 安心やってみよう

こんな人へ
稟議書や社内申請を初めて書き、何をどの順番で説明すれば承認者が確認しやすいか迷っている人

今日の相談

申請書の理由欄で止まる

備品の購入申請書を前に、理由欄の書き方に迷っている事務担当者

買いたい物は決まっている必要性をうまく書けない

3ステップ

この順番なら、迷わず進められます

  1. AIへお願い

    現状・目的・根拠を分ける・未確定は要確認にする

    頼む
  2. AIの返事

    承認者が確認しやすい順になる・不足する根拠も見つかる

    受け取る
  3. できた!

    申請の相談ができた

    根拠を添えて提出できた・追加確認にも落ち着いて答えられた

    仕上げる
人が最後に確かめること
  • 困りごとと希望を分ける
  • 費用や条件を推測させない
  • 承認は権限のある人が行う
また困ったらおいでと言うほー先輩

AIは下書き係や。通すかどうかは、資料を見た人に決めてもらおな。

流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「仕事で使う備品を買い替えたいのですが、申請書の『購入理由』で手が止まります。古くなったから必要なのは確かです。でも、それだけでは弱い気がして、何を書けばよいか分かりません」

申請したい物やサービスは決まっているのに、理由を文章にしようとした途端、急に難しく感じることがあります。「必要です」だけでは足りない気がする。でも、強く書こうとして効果を大きく見せるのも違う。あなたが慎重になるのは、仕事のお金を使う話だからこそです。

稟議書や購入申請は、文章のうまさを競うものではありません。承認する人が、今の困りごと、希望する対応、費用、確かめた根拠を同じ順番で追えることが大切です。

今日は、手元の事実を四つに分け、社内の様式へ移しやすい下書きを作ります。AIに「通りやすい理由」を考えさせるのではなく、あなたが確認した材料を読みやすく並べてもらいましょう。

2. 大丈夫です

ほー先輩:最初から完璧な申請書にせんでええで。分かってることと、これから確かめることを分けられたら、もう相談を始められるで。

大丈夫です。あなたの手元には、すでに申請の種があります。「作業中に止まる回数が増えた」「修理の受付期間が終わっている」「今の契約では必要な人数が使えない」。こうした小さな事実が、理由欄の中身になります。

効果を大きく見せたり、専門用語を増やしたりしなくても構いません。確認できた現状を一つ、希望する対応を一つ、数字の出所を一つ置けば、承認する人は何を見ればよいか分かります。分からない条件は「要確認」と残して大丈夫です。

申請を通すか、予算を使うか、どの候補を採用するかは、AIが決めることではありません。AIは材料の整理まで。社内規程と元資料を見て、権限のある人が判断します。この役割分担ができていれば、安心して下書きに使えます。

3. 今日使うAI・道具

使うのはChatGPTです。走り書きした現状と、公開しても問題のない架空の条件を、申請書の順番へ整えてもらいます。

実際の見積書、取引先名、担当者名、社内だけの価格、契約番号、口座情報、未公開の予算表はAIへ貼りません。「候補A」「担当部署」「約○万円」のように置き換え、文章の形を作った後で手元の申請書へ戻します。

数字を使うときは、出所も一緒にメモします。たとえば「故障回数:点検記録から」「費用:○月○日付の見積書から」と書けば、AIが作った数字と混ざりません。見積もりの有効期限や税込・税別も、人が元資料で確認します。

職場指定の様式がある場合は、その項目名を優先します。AIの文章に合わせて正式な様式を変える必要はありません。

4. 実際にやってみる

1. 「困っていること」を観察できる事実で書く

「古くて使いにくい」ではなく、「起動に約10分かかる日が週に2回ある」「同じ入力を二つの表へ転記している」のように、見たり数えたりできる形へ近づけます。正確な回数が分からないときは、無理に数字を作らず「回数は要確認」とします。

ここでは原因まで決めつけません。「機器が古いから必ず遅い」ではなく、「作業の開始が遅れることがある」と現象を書きます。原因の確認が必要なら、保守担当や責任者への確認項目に残します。

2. 希望する対応と目的を分ける

対応は「備品Aを1台購入したい」、目的は「受付作業の停止時間を減らしたい」のように書きます。同じ目的に別の方法があるかもしれないので、物の名前だけで理由を終わらせないのがコツです。

候補が一つしかない場合も、その理由を確認します。既存機器との互換性、保守窓口、納期など、選定条件が分かれば書きます。ブランドの人気やAIのおすすめだけを根拠にはしません。

3. 費用と比較条件を元資料からメモする

本体価格だけでなく、送料、初期設定、月額費用、更新、解約、処分など、今回の申請に関係する範囲を確認します。すべて分からなくても、確認済みと未確認を分ければ十分です。

比較するときは条件をそろえます。「候補Aは本体のみ、候補Bは保守込み」のまま金額だけ比べると、判断を誤りやすくなります。比較の時点、見積もりの有効期限、含まれるものを人が確かめます。

4. 実施後に何を確認するかを一つ決める

申請前に、導入後の確認方法も書きます。「1か月後に停止回数を確認する」「担当者3人へ使いにくい点を聞く」など、小さく確かめられる方法で構いません。必ず改善すると約束するのではなく、改善したかを確かめる予定にします。

5. AIに下書きを整えてもらう

次の架空のメモを、稟議書・社内申請の下書きにしてください。

「申請の目的」「現在の状況」「希望する対応」「費用と根拠」「比較した条件」「実施後の確認」「要確認」に分けてください。

メモにない数字、効果、規程、承認結果は足さないでください。分からない所は「要確認」と書いてください。強く売り込む表現ではなく、承認者が事実を確認しやすい文章にしてください。

【架空のメモ】 (実名・機密情報を除いたメモを書く)

6. 元資料と照らして、自分の申請に戻す

返ってきた下書きの見出しを、職場の正式な様式へ合わせます。金額、数量、日付、候補名、規程の名称は、見積書や社内資料と一つずつ照らします。AIが自然な文にする途中で、断定が強くなっていないかも見ます。

最後に「承認してほしいこと」を自分で一文にします。「候補Aの購入可否をご確認ください」のように、相手にお願いする判断を明確にします。AIの出力だけで提出せず、申請者が内容を確認してから、決められた経路で提出します。

5. 完成例

以下は架空の申請下書きです。実在する会社、製品、金額、社内規程とは関係ありません。

【申請の目的】
受付作業で使う端末の停止時間を減らし、開店前の準備を安定させるため

【現在の状況】
端末Aは起動に時間がかかる日がある
発生回数:点検記録を確認中
保守受付の終了時期:担当部署へ確認中

【希望する対応】
受付用端末1台の買い替えについて承認をお願いしたい

【費用と根拠】
本体:約○万円(○月○日付の見積書)
初期設定費:見積書に含まれるか要確認
現在の端末の処分費:要確認

【比較した条件】
現在使っている周辺機器に接続できること
保守窓口と保証期間が確認できること
希望時期までに納品できること

【実施後の確認】
導入1か月後に、起動待ちで受付準備が遅れた回数を確認する

【要確認】
予算区分、発注手続、情報管理の設定、旧端末のデータ消去方法

【承認をお願いしたいこと】
上記条件を満たす候補の購入可否をご確認ください

文章を大きく見せる言葉は使っていません。その代わり、何が確認済みで、何がこれからなのかが見えます。承認する人から質問が来ても、元資料へ戻りやすい下書きです。

目的別の書き出し例(そのまま使えます)

稟議書でいちばん手が止まるのは、最初の「申請の目的」です。[ ] の中を自分の職場の言葉に入れ替えてください。金額と期日は、必ず見積書や規程の実物から写します。

① 修理を申請する

【申請の目的】
[設備名]の[不具合の内容]により[支障が出ている業務]が止まるため、修理の承認をお願いしたい

【現在の状況】
[いつから]発生。発生回数は[記録の名前]で確認
使用を続けた場合の影響:[確認できている範囲だけ]

【費用と根拠】
修理費:[金額]([日付]付の見積書)
修理しない場合の代替手段:[あれば書く/なければ「なし」]

修理は「壊れたから」ではなく「どの業務が止まるか」を書くと、判断する人が優先度を決められます。

② 備品・機器を購入する

【申請の目的】
[業務名]で使う[品名]を用意し、[今の困りごと]を解消するため

【比較した条件】
[比べた観点1]/[比べた観点2]/[比べた観点3]
候補が複数ある場合は、選んだ理由を一行で

【費用と根拠】
本体:[金額]([日付]付の見積書)
初期費用・送料・処分費:[見積書に含まれるか要確認]

③ 研修・セミナーの受講を申請する

【申請の目的】
[研修名]を受講し、[業務名]で必要な[知識・資格]を満たすため

【業務との関係】
現在[誰が][何を]担当しており、[どの場面]で必要になる

【費用と根拠】
受講料:[金額]([主催者名]の案内ページ・[日付]確認)
交通費・宿泊費:[別途/なし]
勤務の扱い:[要確認]

【受講後の確認】
[いつ]までに[報告の形]で共有する

④ 契約・サービスを更新する

【申請の目的】
[サービス名]の契約が[期日]で満了するため、継続の承認をお願いしたい

【現在の状況】
利用部署:[部署名] 利用実績:[確認できた範囲]
解約した場合の影響:[確認できている範囲だけ]

【費用と根拠】
年額:[金額]([日付]付の請求書・見積書)
前年度からの変更点:[金額・条件の差/なければ「なし」]

【要確認】
自動更新の有無と、更新停止の申し出期限

更新は期限が先に決まっているので、申し出の締切日を先に確認してから書き始めます。

稟議書に書かないほうがよいこと

  • 確認していない数字(「約○割の削減」)— 出どころを聞かれた時に答えられない数字は、承認を遅らせます
  • 他社・他部署への評価(「対応が悪いため」)— 事実だけを書き、評価は書きません
  • 決裁者が決めることの先取り(「発注済みです」「もう手配しました」)— 承認前に進めた形になります
  • 急がせる言葉だけの理由(「至急」「早急に」)— 期日と、その期日である根拠を書きます

6. 使うときの注意

AIが書いた「効率が上がります」「費用対効果が高いです」という文は、そのまま根拠にはできません。実測や見積もりがない効果は断定せず、「確認する」「見込む場合は根拠を添える」とします。予算の有無、勘定科目、契約・発注の手続は、社内規程と担当部署へ確認します。

複数候補を比べるときも、AIに採用先を決めてもらいません。条件の抜けを見つける補助に使い、価格、保守、情報管理、契約条件を人が公式資料で読みます。利害関係や指定業者がある場合は、職場のルールに沿って申告します。

個人名や未公開情報は置き換えたまま下書きを作り、正式な申請書へ移す段階で必要な情報だけを戻します。完成後は、添付した見積書と本文の金額・数量・日付が一致するか、別の人にも確認してもらうと安心です。

申請の背景が業務の改善提案から始まっているなら、先に現状・案・期待する変化で提案を整理する方法を使うと、購入ありきではない目的を言葉にできます。

7. 今日できたこと

  • 申請理由を、観察できる事実から書けた。
  • 目的、希望する対応、費用、比較条件を分けられた。
  • 実名や見積書をAIへ渡さず、架空情報で下書きを作れた。
  • AIに承認を決めさせず、権限のある人が確認する流れを残せた。

申請書は、一度で「通る文章」を当てるものではありません。判断に必要な材料をそろえ、不足を質問してもらえる状態にするものです。要確認が見つかったことも、立派な前進です。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:ええ申請書は、勢いで押し切る紙やないで。分かってることを正直に並べて、最後は人に確かめてもらう紙や。今日そこまで整えられたら上等やで。

この型を保存する稟議・社内申請下書きテンプレ・コピーして使えます

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