仕事の段取りの相談事例

退職・異動のときの「業務引き継ぎ書」を、整理して作る

自分しか知らない業務が多すぎて、引き継ぎ書のどこから手をつければいいか分からない。抜けもれなく、次の人が困らない形にしたい

15分 ChatGPT 安心できた

こんな人へ
退職・異動・産休などで自分の業務を引き継ぐことになった人・引き継ぎを受ける側の準備をしたい人

今日の相談

引き継ぎ、何から…

業務引き継ぎ書のどこから手をつけるか分からず悩んでいる主人公

自分しか知らない業務が多すぎてどこから書けばいいのか…

3ステップ

この順番なら、迷わず進められます

  1. AIへお願い

    業務の棚卸しの「観点リスト」を・AIに作ってもらう

    頼む
  2. AIの返事

    日次・週次・月次・季節ごとの・棚卸しの枠が返ってくる

    受け取る
  3. できた!

    次の人が困らない形に

    頭の中の業務が・一冊の引き継ぎ書になった

    仕上げる
人が最後に確かめること
  • 認証・入退室情報はAIに渡さない
  • 利用者の情報は正式な記録の側に
  • 最後は後任と一緒に読み合わせ
また困ったらおいでと言うほー先輩

ええ引き継ぎ書はな、あなたの仕事の集大成や。最後の大仕事、いっしょに片づけよか。

流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「異動が決まって、引き継ぎ書を作ることになりました。改めて考えると、私しかやり方を知らない業務が山ほどあるんです。月末の請求まわり、業者さんへの連絡、年に一度の届け出…。全部頭の中にはあるのに、いざ書こうとすると、どこから手をつけていいか分からなくて。抜けがあったら、残る人に迷惑がかかるし」

引き継ぎ書がつらいのは、文章力の問題ではありません。頭の中の業務は「思い出す順」でしか出てこないのに、引き継ぎ書は「次の人が使う順」で並んでいる必要がある——この変換が大変なのです。しかも日々の業務をこなしながら作るので、時間もない。

今日は、AIに棚卸しの観点リストを作ってもらい、頭の中の業務を効率よく吸い出します。

2. 大丈夫です

ほー先輩:大丈夫やで。引き継ぎ書は一気に書くもんやのうて、枠を作ってから埋めるもんや。枠作りはAIが得意。ただし今日は、これまでで一番きっぱりした約束がひとつある。ユーザー名・メールアドレス・パスワード・暗証番号・APIキー・秘密の質問・復旧コード——このたぐいは、AIにも、引き継ぎ書にも、絶対に書きません。物理鍵や入退室の情報もAI工程の外です。

線引きを最初に、はっきりと。

  • 認証情報は値も識別情報も書かず、承認された保管場所だけを書く。アカウントの引き渡しそのものは、職場のITルール・管理者の手順で行います。物理鍵や入退室情報もAIには渡さず、職場で承認された管理手順に従います
  • 利用者・子どもの個別の情報は、引き継ぎ書に書かない。それらは支援記録や台帳など、職場の正式な記録の中にあるべき情報です。引き継ぎ書に書くのは「その記録がどこにあるか・どう使うか」まで
  • 担当者・施設・取引先・共有フォルダ・内部システムは、AIへ渡す前に「担当A・施設B・取引先C・共有フォルダD・システムE」のように記号化します。正確な情報へ戻すのは、AIの画面ではなく、職場で承認された引き継ぎ書へ移すときだけです

3. 今日使うAI・道具

今日使うのは1つだけです。

  • ChatGPT(無料で始められます) … 業務棚卸しの観点リストと、書き出したメモの整理を手伝ってもらいます。認証情報・入退室情報・利用者情報・実名・実際の施設名や取引先名などは入力しません。

職場で使ってよいか(承認された環境か)の確認も、いつもどおり。

4. 実際にやってみる

ステップ1:観点リストを頼む(業務の中身はまだ渡さない)

退職・異動にともなう「業務引き継ぎ書」を作ります。まず、業務を洗い出すための観点リストを作ってください。 ①「毎日」「毎週」「毎月」「季節・年次」「不定期・トラブル時」の周期で分けてください。 ②それぞれに「忘れやすい業務の例」(例:月末だけの処理、年1回の更新、特定の人にしか来ない連絡)を一般的な例として添えてください。 ③「備品」「承認済み手順の保管場所」「社外とのやりとり」の観点も加えてください。物理鍵・入退室情報は対象に含めないでください。 ④ユーザー名・メールアドレス・パスワード・APIキー・秘密の質問・復旧コードなどの認証情報は対象に含めず、承認された保管場所だけを書く前提にしてください。

ステップ2:観点を見ながら、自分の業務を書き出す

返ってきた観点リストを片手に、思いつくまま書き出します。この段階は順番も粒度もバラバラで構いません。

・毎月:月末の請求データまとめ(25日ごろから)
・毎週:金曜に取引先Cへ発注メール
・年1:消防設備の点検立ち会い(秋ごろ)
・不定期:備品の故障→保守窓口への連絡方法は要確認
・データ:請求のファイルは共有フォルダD内

ステップ3:メモの整理をAIに頼み、最後は後任と読み合わせ

書き出した業務メモを渡します。「次の人が使う順」に整理してください。 ①「定例」「季節・年次」「進行中」「連絡先」の枠へ並べ直してください。 ②責任者や期限を作らず、私のメモにない手順・連絡先・判断を推測で足さないでください。分からない部分は「(要確認)」と残してください。 ③文書の最後に「後任者との読み合わせで確認した日:__」の欄を作ってください。

【業務メモ】(ここに貼る)

  • AIが推測で手順を足していないか確認します。「(要確認)」が残った箇所こそ、あなたが埋めるべき本命です
  • 完成した引き継ぎ書は、後任の方との読み合わせで仕上げます。読み合わせで出た質問が、そのまま「書き漏れリスト」です
  • 保管場所と閲覧範囲(誰が見てよいか)は、職場に確認してから決めます

5. 完成例

架空の例で見てみましょう。整理後はこんな形になります。

アフター(ChatGPTが整理した引き継ぎ書・抜粋)

■ 毎月の業務
【月末の請求まとめ】
・いつ:25日ごろ開始、月末締め
・何を:当月の請求データをまとめて確認に回す
・どうやって:共有フォルダD内のファイルを使用
・関係先:(要確認:誰に確認を依頼し、どこへ提出するか)

■ 不定期の業務
【コピー機の故障対応】
・保守窓口への連絡方法:(要確認)
・伝えること:(要確認:元のメモに記載なし)

後任者との読み合わせで確認した日:____

認証情報や入退室情報はどこにも書かれていません。元のメモにない内容も「要確認」のまま残り、AIが責任者や手順を作っていない形になっています。

6. 使う前に確認したいこと

引き継ぎ書は、白紙から文章を書く前に、業務名・頻度・期限・保管場所・確認先の枠を置いて整理します。月末業務や年1回の届け出のような忘れやすい業務も、観点リストに沿って人が確認します。

守る線を最後にもう一度。ユーザー名・メールアドレス・パスワード・APIキー・秘密の質問・復旧コード、物理鍵・入退室情報はAI工程の外に置く。利用者の個別情報は正式な記録の側に。施設名・取引先名・共有フォルダ名・内部システム名は記号化し、AIに手順・責任者・期限を推測で埋めさせない。そして引き継ぎ書の完成は、書き終わったときではなく、後任の方と読み合わせたときです。

行事の担当を引き継ぐなら行事の引き継ぎメモ、個々の作業のやり方を残すなら手順書のまとめ方が、この引き継ぎ書の添付資料として使えます。取引先やお客様へ担当交代を知らせる文面は、担当変更のお知らせで別に整えてください。

7. 今日できたこと

  • 引き継ぎ書を「枠を作ってから埋める」手順に変えて、書き始められた。
  • 認証・入退室情報はAI工程の外・利用者情報は正式記録の側、という一番大事な線を引けた。
  • 「(要確認)」と読み合わせで、抜けもれを仕組みで拾えるようになった。

残る人にも、次に来る人にも、あなたの仕事がちゃんと届きます。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:引き継ぎ書はな、去っていく人が残せる、いちばん実のある置き土産や。「私しか知らん」を「誰でも分かる」に変えるんは、寂しさもあるけどな——それはあなたの仕事が、それだけ職場を支えとった証拠やで。最後まで、ええ仕事や。

この型を保存する業務引き継ぎ書の棚卸しテンプレ・コピーして使えます

役に立ちそうな人へ

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