1. 今日の相談
「同じパスワードをあちこちで使い回しています。危ないとは聞くのですが、数が多すぎて、どこから手をつければいいか分かりません」
全部を同時に変えようとせず、まず回復先に使うメール、金銭に関わるサービス、仕事用アカウントを一般的な分類名で洗い出します。そのうえで、各アカウントを別々の固有パスワード・多要素認証・パスキーへ、公式設定に沿って一つずつ見直します。同じ分類内でも、同じパスワードを共有しません。
2. 大丈夫です
ほー先輩:使い回しがあると、一つの漏えいが別の入口にも影響し得る。秘密は書かず、見直す順番だけを整理しよな。
AIには、実在のサービス名や秘密情報を伏せた状態で、確認項目の整理だけを頼みます。パスワード、ID、認証コード、回復キーはAIへ入力しません。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、職場や各サービスで承認された管理方法です。
AIに聞いてよいのは「考え方と手順」まで。実際のパスワード・IDは、AIにも他人にも渡しません。職場のシステムは、職場のルール(変更手順・管理方法)が優先です。
4. 実際にやってみる
1. AIへ計画を相談する
パスワードの使い回しをやめたいです。無理なく進める計画を作ってください。
・見直し順を決める観点(回復先/金銭への影響/仕事への影響)
・各アカウントで確認する項目(固有の認証/多要素認証・パスキー/回復方法/公式窓口)
・職場で承認されたパスワード管理方法を管理者へ確認するための質問
・漏えいや不正利用が疑われる場合に、リンクを踏まず公式窓口へ確認する手順
※実在のサービス名、パスワード、ID、認証コード、回復キーは入力しません。パスワード自体は作らないでください。
2. 最優先は「メール」
多くのサービスではメールを回復先に使います。まず、どのメールや方法が回復先になっているかを各サービスの公式設定で確認します。回復先がメール以外の場合もあるため、「必ずメールから」と決めつけません。
3. 長さを最優先に作る
長く、推測されにくく、サービスごとに別のものを作ります。サービスがパスキーに対応していれば、パスキーも選択肢です。詳しい設定は各サービスの公式案内で確認します。
4. 覚えない仕組みを許す
全部を暗記する前提にせず、端末やブラウザーのパスワード管理機能、組織指定のパスワード管理ツールなど、承認された方法を確認します。回復キーや非常時の控えを紙で保管する必要がある場合は、サービスの公式案内と職場ルールに従い、保管場所と閲覧できる人を決めます。
5. 残りは一覧から一つずつ
使い回しがあるアカウントは一覧へ残し、影響と回復方法を確認しながら一つずつ固有化します。不正ログイン通知や漏えいの疑いがあるものは定例日を待たず、公式サイト・公式アプリ・管理担当者の手順で確認します。
5. 完成例
【架空の入れ替え計画メモ】
確認順の候補:
1. 回復先に使うメール → 公式設定と回復方法を確認
2. 金銭に関わるサービス → サービスごとに固有の認証を確認
3. 仕事用アカウント → 管理担当者と職場手順を確認
各項目:固有パスワード/多要素認証・パスキー/回復方法/不審な履歴
秘密情報:この一覧やAIには書かない
次に確認:使い回しが残るアカウントを影響順に一つずつ
6. 使うときの注意
メールや電話でパスワードや認証コードを尋ねられても答えず、メッセージ内のリンクや番号ではなく公式サイト・公式アプリから確認します。多要素認証やパスキーを利用できる場合も、回復方法を含めて各サービスの公式案内を確認します。IPAは、パスワードを長く・複雑に・使い回さないことと、利用可能なサービスで多要素認証を使うことを案内しています(IPA「不正ログイン対策特集ページ」、IPA 2026年第2四半期の相談事例)。
7. 今日できたこと
- 回復先と重要度から確認順を作れた。
- パスワードそのものをAIへ渡さずに済んだ。
- 一つ目を公式設定で見直し、残りを一覧へ残せた。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:変更しただけで安心せず、固有の認証・多要素認証・回復方法を公式設定で一つずつ確かめよな。
やさしいAI仕事術